時事ネタ 保険薬局関係

薬剤師 過剰時代

こんにちは😃
薬剤師の岩出です。

今までに「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」の内容を何度か紹介してきました。

薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会~薬剤師は余る~で、「2045年までの需給予測」が行われますと書きましたが、その需要予測の調査結果が報告されました!

今日は、検討会で発表された「薬剤師の需給推計(案)」をご紹介します❗️

需給予測の推計期間は、R2年(2020)~R27年(2045)です。
また、推計した数値はあくまでも仮定条件において試算したものであり、条件によって試算は変わるものである。ということです。
あくまでも、1つの予測ということで、ご理解をください😅

 

投薬対象者数と処方箋枚数

薬局薬剤師の人数を考えるうえで必要なデータは、患者数(ここでは投薬対象者数)がどう推移するかです。

総人口の減少により、投薬対象者数はR2年(2020)からR27年(2045)に向けて、11.3億人⇒10.9億人に減少すると報告されています。
しかし、処方箋枚数は思ったより減っていません。

R2年(2020)は8.6億枚で、その後10年間は増加して9.5億枚まで伸びるようです。
処方箋受取率の上限を85%として計算していると書いていますが…(受取率って何?分業率に近いのかな?わかる言葉で書いて欲しいなぁ😅)
そして、R27年(2045)には9.3億枚との予測がでています。

今回の予測地点であるR27年(2045)には、今よりも処方箋枚数が増加しているようです。
これらの情報を基に、薬局薬剤師の需給予測を見ていきます。

 

 

薬局薬剤師の需要は?

「〇」は、処方箋受取率の上限を85%と仮定し、処方箋1枚あたりに必要な業務量が現在と変わらないと仮定した条件の予測です。
R2年(2020)では19.0万人で、その後10年間は増加し、R12年(2030)の21.1万人をピークに、R27年(2045)には20.6万人となる予測です。

ただし、今後の薬局業務が変動することも考えられるので、変動要因を考慮すると、R7年(2025)までに1.1倍、その後R27年(2045)までに0.9~1.1倍になる(※0.9は業務が効率化された場合)と仮定すると「△」になると推計しています。
ちなみに在宅業務は、今後の在宅需要を踏まえるとR27年(2045)までに2倍程度の業務量になると仮定されています。

これらの数字は、タイムスタディ調査などを行い算出されています(詳しくは参考資料を)

結論は、現在の業務量のままでは、R27年(2045)には約2万人しか需要が増えないということです。

 

 

薬剤師全体の需要予測は?

今回の予測は、薬局薬剤師だけではなく、病院薬剤師、診療所の薬剤師、医薬品関係企業の薬剤師、大学に従事している薬剤師、その他、行政機関や衛生施設の薬剤師介護保険施設の薬剤師など、あらゆる職種の薬剤師の需要予測を行い、最終的に薬剤師の総数について需要予測を行っています(赤字の職種はR27年にかけて増加する職種です)。

全職種において、現在の業務量で変化がないと仮定すると、薬剤師の需要はR2年(2020)の32.0万人からR27年(2045)には33.2万人になると予測されています。
なんと、1万人程度しか増えない!
そうは言っても、業務量や業務内容は変化すると思われるので、それを考慮するとR27年(2045)には37.2~40.8万人の需要になると予測されています。

 

薬剤師の供給は?

今後、毎年どれだけの薬剤師が増えるのか(そして減っていくのか)
まず、第102回~第106回の薬剤師国家試験合格者数の平均人数9,634人が毎年合格するものと仮定します。
そして、今後の人口減少社会において、入学者の減少等により薬剤師国家試験合格者数も一定割合減少すると仮定すると、毎年の国家試験合格者数は、現在の約9,600人程度から、R27年(2045)には約2割減少して約7,700人程度になると推計されています。

それらの数字を元にR27年(2045)の薬剤師数を予測すると…

人口減少を考慮した推計では、R27年(2045)の薬剤師の供給数は43.2万人となっています。

ちなみに、薬剤師の年齢の上限を80歳としています。

 

薬剤師は余る?

R27年(2045)において
薬剤師の需要数が最もおおい予測として40.8万人
薬剤師の供給数が最も少ない予測として43.2万人
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あふれる薬剤師数は約3万人

しかし、これは需要が最大で、供給が最小の場合の数字です。
薬局薬剤師で考えると、40枚規制の見直しや調剤業務の機械化、薬剤師以外の職員による調剤などにより、業務量は増えても作業量は減ると思われるので、薬剤師の需要数が大きく増えることは考えにくいと思います。

あくまで予測であり、この通りにはならないでしょうが、「業務が現在と同じ」場合の予測は、それなりに違い数字だと思います。
そうすると10万人程度が余る予測になります。

他人事ではないのですが、「では何をするのか?」を考えないといけないですね😅

 

 

<参考資料>
第8回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(ペーパーレス・Web会議)資料

規制改革推進会議, 第12回医療・介護ワーキング・グループ

-時事ネタ, 保険薬局関係
-, , , ,

© 2021 岩出賢太郎 薬剤師の“わ” Powered by AFFINGER5

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。