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ヨウ素、ポビドンヨードについてまとめました

こんにちは😃
すぐに終息すると思ったのですが、まだポビドンヨードについて色々と言われてるんですね😅
メルカリで転売されているイソジンクリアうがい液って、ポビドンヨード入っていないんですね🤣
なのに、なんであんな高額で転売されてたの?
恥ずかしながら無知だった薬剤師の岩出です🤣
今年はブログの毎日更新を目標に頑張ります❗️

今さらですが、ポビドンヨードについて書きたいと思います。
ヨウ素についても詳しく知りませんでしたので、この機会に調べました。

 

①ヨウ素について

ヨウ素は、日本人の食事摂取基準(2020 年版)において、国民がその健康の保持増進を図る上で摂取することが望ましいことから、その欠乏が国民の健康の保持増進に影響を与えているものとし厚生労働省令で定められている栄養素の1つです。

ヨウ素は、海藻類、特に昆布に高濃度で含まれており、日本人は世界でも稀な高ヨウ素摂取集団です。
一般的な日本人の要素の摂取量は、昆布製品などの海藻類をあまり含まない献立での500μg(0.5mg)/日未満を基本に、たまに食べる海藻類を含む献立分が加わり、平均すると1~3mg/日だと推定されています。

これより、日本の一般成人(18歳以上)に限定すると、ヨウ素摂取の最大許容量は3mg/日とされています。

以下、各年齢のヨウ素摂取基準をのせています。

耐用上限量について、成人の場合、昆布を用いた献立を食べることによる10mg/日程度までの高ヨウ素摂取が間欠的に出現することは問題ないとされていますが、1週間あたり20mgまでに留めることが望まれています。

 

 

②ヨウ素の過剰摂取

ヨウ素が不足すると甲状腺機能低下症を引き起こしますが、多すぎても、ヨウ素過剰でも甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。
日本の報告で、27mg/日のヨウ素製剤を28日間摂取した場合に、甲状腺機能低下症と甲状腺容積の可逆的な上昇が生じたという報告があります。

妊娠中はヨウ素過剰への感受性が高いと考えられ、妊娠女性は避妊新女性よりもヨウ素の過剰摂取に注意が必要です。同様に授乳婦についても母乳のヨウ素濃度を高くしない観点から注意が必要です。
日本人の母乳中ヨウ素濃度は諸外国に比較して高く、この母乳中の高ヨウ素濃度は授乳婦の高ヨウ素摂取に起因したものです。WHOでは、妊婦と授乳婦に関して、ヨウ素の推奨摂取量を250μg(0.25mg)としています。

 

 

 

③イソジンうがい液によるヨウ素の摂取量

ポビドンヨードうがい薬の使用によるヨウ素摂取量の目安は、用法(※)どおりに使うと1日あたり、約4mgのヨウ素摂取になることが報告されています。妊娠中や授乳中の長期の過剰摂取は、お母さんだけではなく、赤ちゃんの甲状腺腫大や甲状腺機能異常の原因になるといわれています。
(※)1日3回、20 mlのうがい液でうがい。うがい液は60mlの水道水に4mlのポビドンヨードを希釈して作成

 

市販のイソジンうがい液の添付文書を見ると、上記のように報告されている文献と同じ使用方法ですね

1回2~4ml(ヨウ素14mg~28mg)を水約60mlに薄めて使用

R2.8.4 大阪知事会見フリップ「大阪はびきの医療センターにおける新型コロナウイルスへの取組み」では、次に該当するみなさんは、ポビドンヨードうがい薬によるうがいを励行してください(当面、8月20日までを強化期間として取り組む)。とあります。

この会見以降、8月5日~20日(15日間)までイソジンうがい液で説明書通りのうがいをしたとします。また、この発表では、1日4回 ポビドンヨードによるうがいを実施(起床時・昼食前・夕食前・就寝前)ありますので、その回数に合わせると

15日×4mg×4回/3回=80mgと、15日間で80mgのヨウ素を摂取する計算になります。1週間あたり20mgを余裕でオーバーしますね…これを勧めてるんでしょうか??

 

 

④水のうがいとヨウ素のうがい

よく知られている上気道感染症予防に関する、水うがいとポビドンヨードうがいの比較研究があります。結果は、水うがいの方がポビドンヨードうがいよりも、上気道感染症を防ぐのに効果的だったということです。

今後、もしかしたら重症化予防などの効果が明らかになるのかもしれませんが……現状は予防薬でも治療薬でもないと言われており、その通りだと思います😅

現状は、水うがいと薬用せっけんの手洗いで良いんじゃないでしょうか?

SARSの感染症が流行した際、平成15年5月9日に厚生労働省から原因不明の重症急性呼吸器症候群による院内感染予防対策の徹底についてというものが発出されています。

そして、消毒剤の1つとしてポビドンヨードが示されています。SARSと新型コロナウイルスは違うウイルスですが、SARSに対してポビドンヨードの抗ウイルス活性は認識されており、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性も推測はできると思います。
であれば、それ以上の有効性(治療や予防などに有効である)が示せた時に、発表すればよかったのではないかと思います。
ポビドンヨードの抗ウイルス活性は、ある程度既知の事実だったので、あんなに大々的に行わなかったら、もう少し問題にならなかったのではないでようか……

それでも、抗ウイルス活性がある事は事実なので、唾液ウイルス陽性頻度は低下したと思います。
中にはイソジンうがい液でうがいをしたいという方もおられると思いますが、その際は以下のことに注意してください。

ヨウ素系うがい薬を使用してのうがいの注意点
①口腔内で数秒、うがいをするのみで、飲み込まないでください。
②甲状腺機能異常をおこさないヨウ素系うがい薬の安全な使用頻度と使用期間については現在明らかではありません。5~6 日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止してください。
③甲状腺の病気のある方、甲状腺の病気にかかったことのある方は特に注意が必要です。使用前に医師,薬剤師に相談しましょう。
④妊婦さんや授乳婦さんへ
妊娠中や授乳中の長期の過剰摂取は、お母さんだけではなく、赤ちゃんの甲状腺腫大や甲状腺機能異常の原因になる可能性があります。感染予防としての日常的なヨウ素系うがい薬の使用は避けましょう。

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございました🙇🏻

 

お知らせ!

8月29日(土)17時より 8月薬剤師の“わ”開催します❗️
日本薬剤師研修センター1単位対象研修です。

 

 

 

<参考資料>

日本人の食事摂取基準(2020 年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書

ポビドンヨード(イソジン®)製剤の動物コロナウイルスに対する抗ウイルス活性

マウスコロナウイルスに対するポビドンヨード製剤の抗ウイルス活性

原因不明の「重症急性呼吸器症候群」による院内感染防止対策の徹底について(厚生労働省)

新型コロナウイルス感染症予防対策としての妊娠中、授乳中のヨウ素系うがい薬(ポビドンヨードうがい薬)の使用について(国立育成医療研究センター)

ポビドンヨード(PVP-I)によるウイルスの不活化に関する研究-市販の消毒剤との比較

大阪はびきの医療センターにおける新型コロナウイルスへの取組み

新型コロナウイルス感染症へのヨウ素系うがい薬の使用についての見解

Povidone Iodine-induced Overt Hypothyroidism in a Patient with Prolonged Habitual Gargling: Urinary Excretion of Iodine after Gargling in Normal Subjects,Internal Medicine, 46巻, 7号, 391-395 (2007) DOI:https://doi.org/10.2169/internalmedicine.46.1899

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