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熱中症予防の水分補給

こんにちは😃
そろそろ、大学院の願書を出さないと期限がギリギリに迫っている薬剤師の岩出です🤣
受かる、受からないは別として、とりあえず受けたいと思います!
今年はブログの毎日更新を目標に頑張ります❗️

ヤフーニュースにこのような記事が出ていました!
ポカリは「とにかく薄めずに」―念を押しまくる公式見解が話題 大塚製薬に薄めちゃいけない理由を聞いた

熱中症で大事なのは水分補給
そこで水分補給には、水、お茶、スポーツドリンクなど、何を飲むのか一番良いの?となり、ポカリスエットなどは「糖分」が多いという話になります。
そこで、この糖分が多いということについて、今日は書きたいと思います。

 

熱中症とは

暑熱曝露あるいは身体運動による体熱産生の増加を契機として、高体温を伴った全身の諸症状が引き起こされます。この暑熱による障害は主に症状から分類され、熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱射病などとして表現され、これらの諸症状・病態を総称して「熱中症」定義されています。

熱中症の重症度は、下図のように分類されています。
Ⅰ度は現場にて対処可能な病態、Ⅱ度は速やかに医療機関への受診が必要な病態、Ⅲ度は採血、医療者による判断により入院(場合により集中治療)が必要な病態となっています。

熱中症の予防として大切なのが水分と塩分の補給

塩分水分の両者を適切に含んだもの(0.1~0.2%(100mg~200mg/100ml)の食塩水)が推奨されています。

水分と塩分の話についてはこちら👇

 

熱中症予防に望ましい経口補水液は?

経口補水液で知られているのがOS-1(オーエスワン)です。

オーエスワンは、電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液で、軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質を補給・維持するのに適した病者用食品です。とメーカーのホームページに書かれています。

オーエスワンの組成は、世界保健機関(WHO)の提唱する経口補水療法(ORT)の考え方に基づいて作られています。

そのデータがこちらです。

WHOから出ているこのデータを元に、OS-1の組成(下図)が考えられました。
OS-1特徴は、塩分(ナトリウム)が多く、糖質が少ないことです。

糖質=炭水化物+食物繊維より、糖質≒炭水化物と考えます。

 

ご存知のように、人における水の吸収は、9割以上が小腸から行われています。
SGLT2阻害薬で私も知ったSGLT(sodium/glucose cotransporter:ナトリウム/グルコース共輸送体)にはタイプ1(SGLT1)があり、小腸に多く存在しているこのSGLT1によりナトリウムイオン、糖質(ブドウ糖)、水が吸収されています。
SGLT2(腎臓に多い)は、糖質排出の働きをします。

よって、水だけを飲むのではなく、糖質が含まれているモノを飲むと水分の吸収が速くなります。

では、どのくらい糖質があるとよいのか?

これが、経口補水液(OS-1など)を作る時に参考にされるデータですが、ブドウ糖濃度が1~2.5%で水吸収が良いことが分かります。

ブドウ糖濃度が1~2.5%→1~2.5g/100ml

 

ポカリスエットは糖質が多い?

Yahooニュースにもなった、ポカリスエットを薄めるという問題
おそらく、ポカリスエットは糖質が多いという理由からだと思います。(私も糖質は多いな~と思っていました)

しかし、ポカリスエットは薄めないで!と言われています。
そのポカリスエットを薄めないでの根拠はこちら👇(大塚製薬の社員が入っていますが…)

HC(高炭水化物):3.4 g glucose +3.1 g fructose/LC(低炭水化物):1.7 g glucose  1.6 g fructose/CNT(コントロール):0 g glucose +0 g fructose
糖質が高い方が、糖質が低いより血液中(血漿量)への水分移行が高いということです。

OS-1の組成の元になったデータは、小腸での水分吸収速度糖質の関係を表しています。
小腸の水分吸収速度のデータは、1969年と古いデータです。
血液中への水分移行のデータは、2012年です。

新しいから正しいとかではないですが、小腸での吸収を目的にしているのか、血液中(血漿量)への移行を目的にしているのか…

また、日本スポーツ協会から出ている「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」では、以下のように書かれています。
“補給する飲料の中身としては、0.1~0.2%の食塩と糖質を含んだものが効果的で、一般のスポーツドリンクが利用できます。ただし、余り糖質濃度が高くなると胃にたまりやすく好ましくありません。エネルギーの補給を考慮すれば、4~8%程度の糖質濃度がよいでしょう。”
糖質4~8%は4g~8g/100mlなので、ポカリスエット(6.2g/100ml)の糖質濃度は適切ということです。

 

ポカリスエット500mlでは、糖質が約30g(角砂糖9コ)なので、糖質摂取が気になる方や糖尿病の方は、ポカリスエットイオンウォーターや、OS-1が良いと思います。また、軽い熱中症の症状がある時は、塩分摂取が必要なので、塩分が多いOS-1を飲みましょう!
運動する人は、運動中の水分とエネルギーの補給を考え、ポカリスエットやアクエリアスも良いと思います。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました🙇🏻

 

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<参考資料>

熱中症診断ガイドライン2015

Oral rehydration salts Production of the new ORS

Interrelationships between the absorptions of glucose, sodium and water by the normal human jejunum, Clinical Science, 36(1):119-32 (1969)

経口補水療法 Oral rehydration therapy

ポカリスエット製品情報

アクエリアス製品詳細

 

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